2018年6月1日金曜日

20180601 ZOOMのお題

AKIRA氏は、ZOOM講座のお題としては、宇宙探索とかタロット道以外に、占星術ネタも入れたいようだ。わたしは惑星を使う占星術については、講座とかだんだん減らしてきた。でも、これまでさんざん占星術についての本を書いてきたし、それをそのままぷっつりと終わらせにくいという点もある。

占星術をしている人と、占星術を知らない人、興味がない人のはっきりとした違いというのは、かなりある。
占星術は、全惑星意識に進化するための梯子としては、便利なところがある。占星術を知らない人は、この統合的意識、高められた意識に向かう手立てというものを知らず、あるいはその段階に至るにはまだ到底準備ができていないということが多く、いわば秩序・道の中に入る入り口を見つけ出せていない状態で、すると、社会的に作られた価値観に従属して、このわりにでたらめに偶発的に作られたものに振り回されて、どこにも突破口が見出せない状態で生き続けることになると言える。ほとんどのケースでは、道が見つからず、そのまま死んでいく。
占星術をすると便利なのは、7惑星12サインというような基本的な宇宙構造を知り、この中で人間の総合的発達の地図を手に入れることができる。するとその後の方向もしだいに見つかりやすい。

人間の表層的な脳は、かなり制限された視野の中で働いているので、目の前のことしかわからず、自分の人生全体というような視点で考えたりはできない。まったく意識していなかったけど、自分は今こういう中で、ここを歩いていたのかというような俯瞰的ビジョンは、ホロスコープを読むことでわかる。これは予想外のインパクトがある。

しかし、占いに頼るとか、占いにあらぬ期待をするというのは、この限られた視点の中で、自分ではわからなかったトータルなヴィジョンを利用したいということから生じる。占星術的な知恵は、社会的な価値観を超越しているが、この超越的な視野でのものを、社会的価値観の中で生きる小さな自己のために貢献してほしいといい始めると、占いの誤用が始まる。この段階で、占星術は架け橋としての本来性の機能を失う。
で、本来の占星術の役割、全惑星意識の部品を「全部揃えて」架け橋にするという使い方ができるならば、占星術はあきらかに重要なツールになる。これを知らない人は、地図もなしに荒地を歩いているようなもので、同じ場所をいつまでもぐるぐると歩くような人生を過ごすことになるだろう。

で、わたしがあまり占星術をしなくなったのは、たんに、惑星レベルというところから、全惑星レベルあるいは恒星領域の比率を増やしていったということで、それはわたしが地球においての案内所をするということから来ている。惑星レベルの話ばかりしていると、その先の話が減ってしまうので、バランスが良くないということだ。基本的にわたしの中層重心は全惑星に置いているので、人生の細部、惑星意識のひとつひとつに細かく入りにくくなっている、ということなのだ。
ただ惑星レベル、全惑星レベル、そして恒星レベルというルートをそのまま橋渡ししようとすると、惑星レベルの部分を急にOFFにするのも、極端かもしれないと感じることもある。
で、わたしが占星術について言及すれば、「占いというものの本来の役割」ということについて明確な回答を提供することにもなるだろう。
もう書いたように、占星術とかタロットを知っているというのは、梯子を持っているという点で、持たない人に比較すると、著しく有利なのだ。使い方さえ間違わなければ。わたしは海外旅行で、地球の歩き方などのマニュアルを持たずに歩き回ることは多かったが、すると、同じ場所をずっとうろつくという結果になることもあったし、バンコックほかいくつかの場所で、詐欺にあったりもしていた。(20年以上も昔の話。)

もうすでにタロット占いについては、小さな自己のために貢献しない、そして占い用としては、19太陽のカードのもうひとりの子供との対話のための通信器具という定義はした。
これは、今日、タロットカード本の再校を提出し、この本は予定では今年の夏に出るらしいが、そこではっきりと書いている。
占いを依頼してくる人は、9割以上、小さな自己のために利益のあることを聞きたいとやってくる。小さな自己は、社会的に人工的に作られた価値観の中で生かされたAIのようなものだ。それは社会の外に出すと、酸欠ですぐに死んでしまう生き物だ。それにもっとも自由意志の比率が少ない、というよりも、ほとんど自由が与えられない。(思考、感情、身体の機械性に隷属する生き方になる。)占星術をすると、自由への手がかりもある。それは機械の癖に対しての知識が出てくるからだ。
それに加担しすぎることで、回答者もAIの要素の比率が増えていく。
そしてこのAIの欲求、信念体系、依頼に「乗らない」で回答する占い師はきわめて少ない。というのも占い師の中にも、小さな自己が生きていて、相手の欲求はよく理解できるので、おもわず乗ってしまうという結果になりやすいからだ。

惑星の話をまた少し増やすとしたら、恒星レベルの視点から、惑星生活について再構築するというようなことをするといいのかもしれない。
長く占星術とか占いにかかわってきたので、この価値とか意義について、世の中で誤解されているか、誤用されていることを修正する作業をするというのもいいかもしれないし、それにつれて、体系についてもどうでもいい無駄が加わりすぎているということについても、扱ってもいいのかもしれない。


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