2018年5月20日日曜日

20180520 スピーカーユニット届いた

長岡鉄男氏設計のスパイラルホーンのエンクロージャD-111を、ヤフオクで落札した時には、FE108sol用に穴が空けてあるという話だったが、実際にはFE108solは、限定販売で2014年くらいに売られていたものなので、手に入らない。そもそもD-111は、FE108sol用でないし、長岡氏存命中には、FF125用だったはずだ。なので、廉価版のFE126Enをつけて聴いていた。もちろんFE126Enも悪くない。実際に聞いていて悪くないなと思っていた。
が、最近ぼちぼち、ヤフオクで、FE108solの未開封商品を出品する人が出てきた。もちろん発売当時の価格ではなく、それよりも高いので、最近流行の中国人テンバイヤーみたいな感じでもあるが、テンバイヤーはもっと高く売る。アマゾンでは、2台セットが、15万円弱で、これはもともとの価格の4倍とか5倍くらいだ。そもそもfostexのFEシリーズで、こういう価格は常識はずれな感じだ。FE10*シリーズの基本のFE103とかは、2千円台なのだから。わたしが中学生のときに、はじめて買ったスピーカーはFE103Σです。マーラーの交響曲三番を思い切り大きな音で聞いて壊した。そういうわけで、わたしのスピーカーユニットの原風景は、FE103だ。やや大きな箱に入れて、チャイコフスキーの1812年を聴いたときも感動した。細野晴臣の「熱帯夜」の海の波の音を聴いて、体に突き抜けるものがあった。(細野晴臣は、金子光晴に通じていたのでは?)

で、今日届いたので、D111からFE126Enをはずして、FE108solをつけてみた。正直、音は雲泥の差かもしれない。FE108solの磁石は1200グラムもあるらしい。なんとも異様だ。もともと廉価版のFE126Enは、FEシリーズの基本的な音というか、軽くて、乾いて、ラフな、あまりしっとりした音を得意としないものだ。これはこれで悪くないけど、FE108solにすると、急に音が高級になり、しかも低音がゴリッと出る。ホーンの箱のくせに、板の音がしない。D-111はよくできたホーンの箱で、長岡鉄男氏は、一ヶ月くらいは、壁にかけてリファレンスにしていたと言う。とはいえ長岡氏は、毎月のようにスピーカー箱を設計しなくてはならないので、ずっと同じリファレンスが置いてあるわけない。一ヶ月もっていたというのは、かなり気に入っていたのでは。スパイラルホーンは、ホーン臭さが強くない。それでいて、低音もしっかり出る。そして奥行きがなく横に広いので、置きにくいと多くの人は言うが、わたしの場合、反対で、レコード棚の上に置いて聴く。最近スピーカーのテストする時には、いつもバド・パウエルのMoon Glowです。エージングしないで、一時間程度でこの音なので、これからもっとこなれてくると、このFE108solは主役になるかもしれない。
細野晴臣の後に聞いたのは、アディオス・ノニーノで、ピアソラがプエルトリコで巡業中に、父ちゃんが死んだが、旅費がないのでピアソラはブエノスアイレスに戻れなかった。NYに戻って、ピアソラはこの曲を作った。ノニーノは父ちゃんの愛称。こういう曲もFE108solには合っている。




0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

20241106 まだ声を出すのに躊躇する

 なので、教材を作りたいが、まだ待っている。完全に回復してない。 ところで、サビアンシンボルについて、人は一生で、ひとつのアカシックレコードというか、サビアンシンボルを体験すると考えるのがシンプルで良いのでは。72年で1度。 しかし、このアカシックレコードに深く同一化しているので...