スピーカーでバックロードホーンというのがあるのですが、これはスピーカーユニットの背圧を生かして、さらにダイナミックに鳴らす方法です。たいていのスピーカーは背後の振動を封殺することにしていますが、バックロードはそれを逆用するのです。で、わたしは立方体にユングの6つのアーキタイプを当てはめていますが、背後というのはシャドーで、これは前面のペルソナをつぶしてかかる逆相信号なのですが、バックロードは、このシャドー勢力を逆にペルソナの押しを強めることに利用します。で、バックロードというと長岡鉄男氏が有名ですが、バックロードの欠陥は音が荒くなるということです。それはそうでしょ、シャドーを利用するんですから。不良たちとかを使うみたいなものですよ。荒くなるけど、スピーカーとしては驚くほど元気に躍動的になります。魚料理で言うと、捨てるものなど何もない。全部食いますみたいなものです。最近はこのバックロードスピーカーをよく聞いています。小さな10センチユニットでも壮大な音が出ますよ。
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