2018年9月3日月曜日

20180903 7つのセンターはひとつも欠けてはならない

人間の7つのセンターは、全部機能しないと、完全な人間にならない。ひとつ欠けてもいけない。この7つで、H48からH6までが揃う。高次でないセンターには、H48からH24まで。性センターは本来はH12で機能するべきであるとは言われている。通常の思考とか地球の平均水準の振動はH48で、H24は秀逸な能力とか人間性を示していて、社会の中で頂点的なもの、指導的なもの、いまの言葉で言う神ナントカ、神という言葉をつけたりするのはだいたいH24を示している。たとえば伝説の家政婦志麻さんは、テレビで見ていると、どんな要求をされても時間どおりに料理ができる。こういう人、いわゆるプロというのがH24のことだ。何かの仕事を20年とか30年とか続けてその分野で成功することがH24育成になる。もちろん子育てでもいい。で、高次感情センター、アストラル体に対応するH12は、大量のH24がないと育たない。H6は大量のH12がないと育たない。下の水素は、雛を育てる餌みたいなものなのだから。H12とH6の高次なセンターの共通した特徴は、個人性が完全に除去されていることだ。これらは非局在的であり、非局在的ということは、個人性がないということだ。アストラル体は印象とかイメージを受け取る能動体であると書いたが、このイメージは個人的な体験で受け取るイメージのことではない。H12の高次感情は、崇高な感情とか、言葉で表現不可能な感動とか、シュタイナーの言う畏敬の念とかだが、これを体験した時、個人性は取り除かれている。個人の枠の中に入れたとたんに、この高次感情の振動は影も形もなくなってしまう。で、グルジエフは誰もが高次なセンターは存在しているが、問題は低次なセンターだと言った。これらが高次なものに同調しなければ、高次なセンターはないに等しい。高次なものを受け止めるために低次なセンターにできることと言えば、開け放つことだ。青空に抜けていくような。わたしはいくつかの本で、ほとんどの人は自由を勘違いしていると書いた。自分が好きなことをするのは自由ということではない。むしろ自分が持つ癖、好みに隷属することなので、好きにすることは自由とは反対の行為だ。こういう勘違いの自由も、高次なセンターとつながらない理由になる。

H24が安定して育っていない場合、微量にH12を持っても、だいたい失われていくことが多い。H24の「専門家的サトリ」は必要だ。H12の高次な感情成分を育成するのに、一番手っ取り早いのは、クラシック音楽を楽しむことではないか。すべてのクラシック音楽ではなく、良質なクラシック音楽。たとえば、いまわたしはベートーヴェンの後期SQを聴いている。歴史的に長く残っているものは風化しないもの、つまりは不死なもので、こういうものにはたいてい高次感情H12が含まれている。客観芸術というのはだいたいH12の芸術で、また神話的言葉として、イエスの言葉はH12の言葉だと考えると良い。(具体的な説明がおよそ除去されている。今日の料理はうまいな、というようことをイエスは絶対言わない。)イエスの言葉を多くの人が解釈するけど、だいたい間違っているように感じます。なぜなら解釈した段階で間違いになる。あれがただしい、これがただしくないという考えもやはり間違えてしまっている。


占星術のシステムには、この高次な感情と高次な思考の要素がほとんど含まれていない。それどころか全惑星意識24も、言われなければ気がつかない。つまりこの惑星すべてあわせたら全惑星意識だと。占星術の太陽もH48だ。で、ここに、高次感情と高次思考の要素を組み込もうとしており、たとえば惑星はその受け皿として機能する要素もある、など。これらはかなり力技になってしまう。この力技のために、今回の本は時間がかかっている。(一日1時間しか書けなくなってしまっている。)結局今日の占星術は本来の姿の残骸であると言われているのは、このあたりだろうが、高次感情と高次思考を組み込んでも、すべてを知的に捕らえて分析してしまうので、多くの人がその中身を忘れたまま、形だけで見てしまうことになりやすい。これはかまわないかもしれない。たいていそうなので。つまり手がかりを残しておけばいいという話だ。

恒星探索会を主催する人で、参加した人が果たして恒星に行ったのかどうか判断するのに、恒星を感受するのは高次感情センターであり、それが機能すると、かならず打たれるような感動的な要素、あと、「無」というものが入るので、そのあたりで判断してほしい。話している内容にそれがかならずあらわれる。語られるイメージで判断しようとしても、それは無駄だ。どうして無の要素が必要かというと、恒星に行く前に、無の障壁がある。それを乗り越えなくては行けない。日常意識の延長のイメージには、この無の気配というものがない。重く退屈なイメージはたいていH48。ちゃんと到達した人は、だいたいこの記憶を一生忘れない。忘れられない。人生がそれを中心にして回るようになる。なにをして、なにを考えても、そこに戻る。またそこに行けるなら死んでもいいと思うようになる。



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