2019年1月9日水曜日

20190109 壁は総合的には拡大しにくい

6つの壁を考えた時、生命の樹で、父と母に対応するようなビナーとコクマーの左右のセフィロトは空間位置としては上下に配置され、母は床に。父は天井になる。ビナーは世界という子宮とみなすのだが、これは床にあることになる。重層するコスモスは、複数の床ともみなされる。6つの壁は均衡を取っているので、床だけを掘り下げることはできない。床を掘り下げるなら、均等に、他の5つの壁も拡大しなくてはならない。もちろん、上のさらに上にある父とは恒星領域であるが、そこに至ると、同時に、他の壁も同じサイズにしなくてはならないのは大変なことだ。6つのアーキタイプのうち、社会的人格としてのペルソナは前面に配置されるが、父母の壁を拡大すると、この社会的人格の枠も拡大することになるとしたら、それに抵抗しない人はいないだろう。それに背後のシャドーもどんどん大きくなる。個人としての人格を固持すると、他の壁は拡大できないので、もちろん天も地も拡大できにくい。8正義のカードについて、ホドロフスキーはひずみがあると言っているが、ひずみもある程度はいいが、大きすぎるのは許されないので、すると、この8点が支える6つの壁はある程度同じサイズにしなくてはならず、結局ちょっとずつ各々の壁を調整することになる。社会的なところでの人付き合いは、互いのペルソナを監視しあって、同じサイズにしようとするので、この対人関係が多いと、結局6つの壁は何一つ拡大できないということにもなりかねない。

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