今日の夢は、人間は主体意識を身体から外のあちこちに移動させられることを説明していた。地球ではそれはできないという教育をされている。タロット道では、分身を作り、この分身が成長した後に、旧肉体を飲み込むが、ここで分身に主体移動をしているとも受け取れる。通常子供を生むと、親はそれとは別個の存在として生きるが、これも主体移動はできないという教育によって、子供の中に乗り込めないからだ。地球ではそうやって人間組織はばらばらになっていく。主体移動ができるなら分身を作りそれに乗り換えて生き続けるということが可能。それをしていたのはヘルメスだと言われる。三度生まれのヘルメスの意味にはそういうことも含まれている。主体移動のためには移動範囲の広さが確保されなくてはならず、つまり身体よりもはるかに大きな範囲が全部自分とみなされれば、この範囲内で転々と動けるのだ。わたしたちが身体の中であちこちに意識の焦点を移動させることができるのと同じだ。ヘルメスは異次元に旅することにこだわっていたが、このミクロ構造が分身に乗り換えるということを示す。で、夢の中で、分身をどう成長させるか質問を受けていた。親の男性はわたしにそれを聞きたいのに素直に聞かない。どうもプライドがあるらしいぞ。分身(トゥルパ)の女の子はビニール人形のように動かず入魂がされていない。つまり親の主体が移動していない。まあプライドがあるということ自体が、主体は自分の場所に居座るという意味だからね。この男性はかっこつけだが、でもちゃんと説明すると本気で取り組む気配もあった。それにしても分身の育て方を教える立場になるとは思わなかった。しかし主体移動という十牛図でいう第八図の段階は、分身乗換えと直接関係があることはあきらかだ。
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