2020年1月30日木曜日

20200130 補足

昨日の講座で、赤緯の度数の意味についてはサビアンと同じように使えるのかという質問があり、使えないと答えましたが、その根拠は、サビアンというか、黄経の度数の意味を決める時に、砂描き算として、図形から導く意味と、小石並べ算として、数え数字で考える意味のふたつが複合されて考えられています。図形から導く意味というのは、素朴なものとして180度、120度、90度関係にある度数との関係で支えられた意味が発生するというようなものです。
しかし赤緯の場合、惑星が360度上下するわけではないので、図形的な意味というものが求められないのです。数え数字としての度数の意味のみが成り立ちますから、サビアンをそのまま流用できないのです。

また、わたしはサビアンシンボルの骨として度数の意味を重視していますが、サビアンシンボルは、イメージを根拠に作られています。そして地上的なローカル性が色濃く反映されていますから、このままでは地球的なもの以外で活用することは無理なので、どこでも通用する度数の意味と、ローカルなサビアンの間にあるようなものを、あらためて作るのがいいと言いました。
サビアンシンボルは、ローカル色が強すぎるので、いずれは腐っていきます。なので、この度数ごとの意味を明確にするようなイメージ記述をあらためて作るといいですが、サビアンシンボルはローカルな言葉だらけなのに、そこに神話的象徴言語も混じっています。つまりあらためてシンボルを作る人は、このことを明確に理解でき、なおかつ理解するだけでなく、作りだすことができないと、サビアンシンボルの先を行くことはできません。
タロットカードも同じですが。根幹となるアーキタイプ表現ができないのなら、タロットカードは作れません。


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